心と身体ときどき宇宙

鍼灸師です。仕事を通して生活を通して感じたこと見たことをつれづれに…

怒る

安藤百福さんのインスタントラーメンを発明したエピソードが好きで連ドラ観ています。
とうとうラーメンが完成して物語が佳境に入ってきたのですが
今週に入ってから腹が立っていけません。

朝からこんなに怒りの感情を作り出していたら一日を平穏には過ごせないでしょう。

やっとの思いで完成したインスタントラーメンを製品化して世に送り出してテレビCMもして販売も軌道に乗って利益も出始めた頃 真似したバッタもんが出始めます。
どれも見かけだけのまさに「ばったもん」なのですが一件だけほとんど寸分変わらぬ製品があります。従業員を引き抜いて真似をした製法で作っているので当然です。

そこでその会社までのりこんで文句をいうのですがそこの社長がのらりくらりと 時には挑発しながら 安藤百福側の挑発をかわします。

それが憎たらしくて
もう 
「キィーッ!」
ってなるんです。

こういう喋り方する大阪のおっさんいてるいてる。

役者さんがうまいんです。
田中哲司さん
大阪出身かと思ったぐらい(実際には三重県
憎たらしい大阪弁喋りはる。

それを受けた
大谷亮平さんが普段温厚な人と設定されてる役柄なのに
ブチ切れるんです。
ここもうまい。

開発者の苦労がわかってる理解者として
見ているこちら側も
「うんうん 気持ちわかるわかる いてまえー!」
ってなってしまい
怒りの塊ができてしまう。

でもでもあれですね。
この歳になって
気がついたんですが
僕らは子供の頃からテレビや映画で
こういうストーリーを繰り返し
見せられてきました。
手を変え品を変え
いろんな形で見せられてきた。

こういうときにはこんなふうに
怒るもんなんだ。
感情的になるもんなんだ

それはある種の教え込みであり
それなら自分は正しくあろう
正義を手中にしておこう

「自分は何が何でも正しいんだ」

というふうになっていきます。

自分の感情を見つめたとき
内側からこみ上げてきた
自然なものだと思っていたものが
実は過去に外から教え込まれたもので
変えられるものだったりします。

自分は感情のコントロール
できないと思い込んでる人は
反応してる自分をちょっと横において
それが自分のものかどうか見つめてみる
ということが必要です。
それは案外簡単だったりします。

田中哲司さんがまだ出てくるようなので
そうでも思ってないと見続けられません。