心と身体ときどき宇宙

鍼灸師です。仕事を通して生活を通して感じたこと見たことをつれづれに…

「考えない練習」

小池龍之介さんの
「考えない練習」が
好きなんです。

古本屋でタイトルを見つけたとき

「考えないで感じろ~」

みたいなことが書いてあるのだろう
と手にとって
安かったから買って

「そんなことぐらいわかってるぜ!」

と突っ込みながら読んで
捨ててやろう
と思ったのですが
読んでみると
それ以上のことが書いてあって
気に入ってしまったので
kindle版も買って
いつでも読めるようにして
程度のいいのを古本屋で見つけたら
買ってストックしておいて
人にあげたりもしています。

何がいいかと言われると
具体的だからですかね。

「感じてみよう」

ということが書いてあるという
予想はまんまとあたったのです。

仏門の人だから
その教えを
人に伝えようとしているのでしょう。

ただ宗教化された
その後の「仏教」ではなくて
ブッダの教え・意図するところを
そのまま伝えようとしている。

それが自分と同じ
今という時間を
共有している人だから
共感できるんだと思います。

ブルース・リー
「Don't think. Feel.
と言われれば
かっこいいけれど
その後どうしていいのか
わからなかった。


「考えない練習」
には日常があります。

最初の素読
なるほどと思った下りは

"「痒いから掻く」の暴走を止めてみる。”

です。

もし
あなたの体の何処かが
痒ければ…
掻きますよね
誰でも…
無意識に…

そこを
意識的に
見てみる。

まず無意識を
認識せねばなりません。
そしてその行動を見てみる。

「痒いのだからその痒みを除かねばいけない」

とそのことを当たり前に
思っているかもしれません。
そして掻いてみて
痒みが感じられなくなったことに
満足するのですが

実はその時
痒み以上の痛みを感じて
さらには皮膚の細胞が破壊されていることに
気づかないふりをしています。

痒いから掻くのは当然なんですが
それさえどこかで教え込まれた
思い込みなんではないかと…
この部分を読んで自分を振り返ったとき
思ったのでした。

「直感」と「無意識」の区別が
いまいちできていなかったのですが
その後できるようになったように思います。

本文にはそんな事書いてありません(笑)
もっと深いことが書いてあります。
以上は読んで私が感じたことです。

reach460.com


大阪市東成区大今里南1-15-1
06-7163-7470